cafelier のSRM参加記録です。コンテスト中に考えてたことを執拗に全部書き残すとどうなるだろうかという試み本番中にこういうコードが書きたかったなあ、という後で書いた反省コードを書き残す試み
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SRM451 の成績・ソース (要ログイン) : AC/AC/- : 久々に500解けた気がする
500開く
- 『(0,0)からスタートして、(1,K1), (2,K1+K2),(3,K1+K2+K3),... のように駒を動かせます。ただし0<K1<K2<K3<...。盤面上に置かれているコインを最大何枚集められますか』</li>
- コインは最大50枚
- 盤面サイズは10000×10000まで
- 見るからにDPだ
- 盤面の座標を全部考慮すると最低 10000×10000 はかかるから、これはちょっと大きいな。
- コインが50枚しかないことを使って、50種類の座標だけ考えればいいようにするに違いない。
- とりあえずコイン座標をY座標順でソートしてみた
- これでコインはこの配列のindexの昇順でしか取れない。
- 「i枚目のコインをとるときに、そこまでで集められるコインの最大値」を求めるループを最後まで回すとかどうだ
- いや
- i枚目のコインをとった後にi+1枚目が取れるかどうかは、どのくらいの大きさのKでi枚目をとったかどうかに依存するな。
- じゃあこうだ。
- 「i枚目のコインを歩幅Kでとるときに、そこまでで集められるコインの最大値」を回す。
- Kは10000以下だから、思いっきり多く見積もってもせいぜい50万状態。
- i枚目から行く次のコインは最大50通りあるけど、それぞれ、Kを最小にするように行けばいいから、50通りしかない
- 最大最悪でも2500万。行ける行ける。
- というわけでメモ化再帰を書き始める。
- 書けた。
- ただし、「(y,x,k) から (y',x',k') に行くときに k' をできるだけ小さくする行き方」を求める関数を書いてない
- えーと
- たとえば (0,0,0) から (3,999,?) だと、
- できるだけ小さい歩幅で進んで最後帳尻合わせる (0,0,0)→(1,1,1)→(2,3,2)→(3,999,996)
- だと、最後が大きすぎる。もっと均等に進めるはず
- (0,0,0)→(1,332,332)→(2,665,333)→(3,999,334) みたいに。
- これは
- k+1, k+2, ... の1ずつ増やす数列の全体を、x'を越えない範囲で底上げする
- まだ余りがあったら、2ステップ目から… k+2,... の部分を底上げしてみる
- 繰り返し
- とかで最適になると思う。
- さらに50倍計算がかかってるけど…いや、まあKが10000通りという見積もりは絶対に物凄く過剰だから大丈夫!きっと
- 書いた。できた。
- 自分で作ったサンプルが通らない。あれー?
- xとy逆だった。直したら通った。
- 50個集められる大きいケースでもすぐ終わるなー。時間も大丈夫っぽい。
- submit!
- サブミットした直後に気づいたけど、最適なk'を求める部分はO(1)で書けるなあ。
- 「まだ余りがあったら」の後はk+(-余り)のところから後ろだけ増やすようにすればいいだけなので、k'は+1されるだけ
- まいっか。
250開く
- 瞬殺してる人が多い
- 『最大10^12の数字nが与えられる。n=x+x0+x00+x000+... という形で書けるような最小のxを求めてね』
- x00 というのは xの後ろに0を二つ繋げた数ね。
- えーとわからない。
- 全部試す…は、n以下の数全部試すと10^12通りだから終わらんよなあ。
- nをxの式で表示するとどうなるだろう。
- 0を後ろに並べるとかじゃなくて。
- 要するに10倍するってことだから…
- n = x + x*10 + x*100 + ...
- だ。
- あれ?これって
- じゃん。
- つまり、nを1で割ってみる、11で割ってみる、111で割ってみる…
- して割り切れたときの一番小さい数が答え。
- 1が12個並んだ数まで考えればいいから、12回割り算すれば終わる。
- 書いた。できた。
- 1 から 111...111 (12個) までソースに手書きする酷いソースですが気にしない
- submit
1000開く
- 『テトリスっぽいブロック4種類(□と棒とSとZ)が向き固定で使えます。与えられた白黒2次元マップの白マスを、ブロックがかぶらない様に覆うには最低何枚必要?黒マスは覆っても覆わなくてもどっちでもいい』
- どのブロックも向き固定なので、高さは2以下。
- ということは直前の列の埋め方 2^22 通りのそれぞれの最適解を持っておいて、次の列の最適な埋め方を求めるDP…
- いや、それは今の列の埋め方が2^22通りあるから 2^44 かかる。
- これはダメだ。似たような問題で15×15でもキツかった覚えがある。
- これを枝刈りでどうにか…という方向で挑みたくはないなあ。
- 15×15でキツかった問題というのは去年のGoogle Code JamのWorld Finalsですが、あれは正解は最小カット(最大流)だった。
- 同じ用にグラフの問題におちないですかね。
- 白マスを頂点に、ブロックによる覆い方を別の頂点にした2部グラフにsourceとsinkをつけて
- 最小費用流かなにかに…
- ならないなあ。ブロックが重ならないという制約が表現できない。
- そもそも22×22×5>2000くらい頂点ができるし、これ最小費用流無理じゃ
- 発想を変えよう。
- n枚のブロックで覆えたら4nマスを覆っているので、白マスの個数を引くと、
- 覆わなくてもよかったけど覆ってしまった黒マスの数がでてくる。
- これが最小な時、nも最小となる。
- nを最小化すると考えるんじゃなくて、黒マスを覆っちゃう数を最小化する問題と考えるとどうだ?
感想
- 撃墜タイムは1個も撃墜できず。250で物凄く頑張ったコードを書いている人のミスを探そうとしたけど、読むのつかれる…
- system test でかなり500が落ちてるんだよなあ。
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